検体検査
生化学検査
血液を遠心分離器にかけて、有形成分(赤血球、白血球、血小板など)と無形成分(血清)に分離し、血清中の蛋白質(総蛋白、アルブミン)、肝機能(AST、ALTなど)、腎機能(BUN、CRE、UAなど)、脂質代謝(総コレステロール、HDL、LDL、TG)、電解質(Na、K、Cl)などを化学的に分析し、全身の状態を調べる検査です。
血液検査
血球成分の数や割合を測定して貧血や感染症を含む血液疾患を検査する血算と、止血・抗凝固薬治療のモニタリングに有用な凝固機能検査を行っています。また、白血球数に異常がみられた時、顕微鏡で観察する目視検査も行っています。
尿検査
尿中の蛋白や糖などを調べ、様々な病気やその兆候を知ることができる検査です。また尿の沈殿物をみる尿沈査検査では赤血球や白血球、上皮細胞、円柱などの成分が増加していないかを調べます。腎臓や尿路の疾患以外にも全身の疾患が影響することもあります。
血糖検査
糖尿病や高血糖、低血糖などの糖代謝異常を調べる血糖値、過去1~3カ月の血糖値の変動を反映するHbA1cを測定します。
生理検査
心電図
心筋活動の際に生じた活動電流の変化を体表面で曲線として記録したものです。不整脈や心筋梗塞など様々な心疾患の診断と治療に役立ちます。また、携帯用の小型心電計を用いて24時間の心電図を記録するホルター心電図検査も行っています。
肺機能検査
喘息、慢性閉塞性肺疾患をはじめとする、呼吸器の病気が疑われるときや、その状態を見るときに行う検査です。
呼気NO測定検査
喘息などの好酸球性気道炎のバイオマーカーとして、呼吸中に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定します。検査は6秒以上息を吹き込むだけと簡単です。測定開始から約90秒で結果が出ます。
この値が高いときは明らかな気道の好酸球性炎症が存在するため、アレルギーの原因物質を探る必要があります。
動脈硬化検査
動脈硬化を予防するためには高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が危険因子であることから、これらの疾患を予防・治療することが重要です。自覚症状はありませんが、進行すると狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など命に係わる疾患の原因となります。動脈硬化の程度は下記の指標で評価されます。
①動脈の硬さの指標(CAVI):心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標です。動脈が固くなった血管ほど、CAVIは高くなります。
②動脈のつまりの程度(ABI):足首の血圧を上腕の血圧で割ったもので、足の動脈狭窄を評価する指標です。この値が0.9以下であれば閉塞・狭窄の可能性があります。
超音波検査
この検査では心臓、腹部の疾患を体への負担がなく調べることが可能です。当院では超音波検査の専門技師が在籍し検査を行っています。